訴えかけるチカラ
こんにちは、おやま♂です。
街中を歩くとき、私はキョロキョロと不審者の如く建物を見てることが多いです。
そして、建物以外にも気にして見ているモノもあります。
実は、街の至る所で姿を現す広告のデザインを見るのが好きです。
そのせいか、ほんとにキョロキョロしてるのでよく職務質問を受けます。
綺麗な婦人警官だと甘んじて受け入れますが、ただのポリスメンだとイライラが募ります。
それはさておき、今日はデザインに関して記事を書きたいと思います。
内容は私好みのデザインに関してツラツラ書いているだけなのですが(笑)、ほんと気楽に読んで頂けると嬉しいです(*’▽’)
ではさっそく!
これ、何の画像かわかりますか?
正解はイギリスのロックバンドでFranz FerdinandのCDアルバムジャケットです。
名前を聞いてピンと来た方はUKロック好きなんではないでしょうか。
そんなバンド知らん!って人の方が多いかと思いますが、知名度云々は無視して私はこのジャケットがすごく好きです。
女性が明るくバンド名を叫んでいて、今にも軽音らしい大音量が耳に響いてきそうな感じがするし、
何より ”文字以上に視覚に訴えてくるなぁ” と初めて見た時にそう感じました。
ちなみに、この人たちの楽曲って結構有名で、もしかしたらバンド名は知らないけど曲は聞いたことあるかもしれません。
さて、続いてはこちらの画像をご覧下さい。
いや、ほぼ一緒やん。というかこれFranzの画像パクってるやろ。
って感じですが、逆です。
Franzがパクって、こちらの方が遥かに先に存在してた元ネタです。
これは「ロシア・アヴァンギャルド」あるいは「ロシア構成主義」という1910年から1930年に起こった芸術運動による作品の1つです。
(厳密には両者は違いますが、まぁ似たような感じなので本記事では同じくくりで書いていきます。)
この一目見ただけで訴えてくる感じですが、文字が読めない人にも何か伝わってきそうです。
余談ですが、これはロシア語で「本を読もう」的なことが書いてます。
女性が叫んでる文字は「クニィーグィ」と読み、「本よー!」って言ってます。
ロシア語はHがN、PがR、CがSの音を表す不思議な「キリル字」という文字を使います。
顔文字でお馴染みの Д とか、Ю とかもキリル字です。
ちみみに実は私、ロシア語が読めて簡単な会話程度ならできます(゚Д゚)、えっへん。
当時、ロシアは革命期に差し掛かかっており、識字率が低くて文字が読めない人も多かったので、こういった視覚で訴えて民衆を扇動する技法が発達していったそうです。
ざっくりとこのロシア・アヴァンギャルド(ロシア構成主義)の特徴をあげると、
①原色とか特異な色使い(アヴァンギャルド)
②シンプルな幾何学模様(構成主義)
③エネルギッシュなメッセージ性(両方)
といった具合です。
例えば、
赤と緑の”おしゃぶり”のポスターとか、
赤の楔を打ちつける”革命”のポスターとか。
令和元年の今から見ても、100年前のデザイン技法なのに個人的に結構カッコいいと思います。
未だにデザインの世界ではこのロシア・アヴァンギャルドの考え方はよく使われるとも聞きますし、街中を歩いていても確かに目にするような気がします。
似たような芸術運動の考え方に、デ・ステイルというのがありますが、こちらも点、線、面(構成要素)で表現します。
以前僕ががいた記事でもすこーーしだけ紹介しましたので、どういうものか興味があればこちらの記事も読んでみて下さい。
私は普段の生活で ”何か訴えてかけてくるもの” を目にすると、
”何故それが良いと思ったのだろう?”と考えるようにしております。
(しているだけで、そんな意識高く毎日は無理ですもちろん。笑)
今回の記事を書くことによって思ったのですが、私は”シンプルで幾何的なデザイン”が好きなのかもしれません。
人によって”何か訴えかけてくるもの”は全然違うと思いますが、それが何なのかを考えてみると、
普段通いなれた通勤通学路も楽しめたりするんじゃないかと思っております。
それもあって私は散歩が大好きですが、くれぐれも職質に合わないように気を付けたい所です。。。
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