Chair Map! トム・バック@hh style 青山ショールーム

Chair Map, インテリア, 家具, 建築

こんにちは、

本記事でもChair Mapなるものを作成しましたので、是非見て下さい!

「何それ?」って方は是非下記の記事もご覧下さい!

Chair Map! エピローグ

 

今回Chair Mapに載せたいのは、

トム・バック

という椅子です。

 

 

手掛けたのはイスラエル出身のイギリス人建築家ロン・アラッドという人物です。

僕が好きな本の一つに「世界の最新チェアデザイン」というのがあるのですが、

その中で彼は ”トレンドリーダー” の一人という位置付けで紹介される程、世界的な人気デザイナーです。

 

世界の最新チェアデザイン

価格:2,200円
(2020/8/1 12:06時点)
感想(1件)

椅子もさることながら、アラッドの手掛ける建築物はかなり試行錯誤され尖った印象を受けます。

ペーペー建築エンジニアの私的には「図面書くの苦労しそうで嫌だな。」と思うくらい奇抜な建物が多いです。

が、どれもカッコいいのは事実で、特にイスラエル・ホロンにあるデザイン・ミュージアムなんかは豪快かつしなやかなフォルムが圧巻なので、是非いつか訪れてみたいものです。

 

話を椅子に戻して、このトム・バックという椅子はシンプルではありますが、アラッドの哲学が詰め込まれた椅子になっているようです。

(※アラッドは、個性と多様性のバランスをとりながら世の中にないものを常に生み出し続けなければならない、と自負しているものだと私は解釈してます。)

 

環境に優しく、軽量で、耐久性がありながら、デザイン性の高い椅子を、、、

というわけで1983年、リサイクルが比較的容易な頑丈な樹脂:ポリプロピレンを特殊加工で成形し、

背面と座面が一体となった優雅なフォルムなトム・バックが誕生しました。

1980年代は、ちょうど地球温暖化やオゾン層破壊が問題提起され始めた時代ですからね。

 

あと、こんな見た目してて意外にもスタッキング(椅子の積み重ね)可能というのが驚きです。

最大5個まで垂直にスタッキングできるため、複数ある場合は収納もしやすいかと思います。

 

今回、このトム・バックを見つけたのが東京・青山にあるhh styleというインテリアショップのテラスでした。

 

 

駅近でとってもいい立地のテラスだし、隣接するお店には高級デザイナーズ家具が陳列して、

うわー、すごい!って感じです。

 

ちなみに、僕が個人的にこの店で一番驚いたのが、下画像のイームズ夫妻が手掛けたラ・シェールという椅子があったことです。

(驚きのあまり、こいつもChair Mapに加えたいと思い描きました。)

 

 

売り物ではなかったようですが、一脚100万円を超える庶民じゃ手がでない椅子です。

これに関してはまた別記事で詳細を記したいと思います。

あと、店員に言えば座らせてもらえます。

 

話が脱線しまくりでトム・バックについてあまり言及できてないですが、

実際座ってみた所、まあ普通の椅子でした。

背面下部に穴が空いてますが、そこがイイ感じにお尻にFITするのが良く、もちろん座り心地は花丸です。

 

包み込まれる感じがとてもよかったため、昨今話題の在宅ワーク時の椅子っていうよりも、

ゆったり過ごす系の椅子かと思います。テラスにある時点でそうでしょうけどね。

 

本椅子はこのサイトでも度々でてくるスイスの老舗家具メーカー・Vitra社から展開されてます。

トムバック / Tom Vac (vitra ヴィトラ)

価格:39,600円
(2020/8/1 13:05時点)
感想(0件)

残念ながら、存命中のデザイナーによる椅子なのでリプロダクト品はありません。

まあ4万円/脚だと過去Chair Mapで紹介した中では安いほうか?と思いながら高額には変わりないでしょうか。

なんせ新幹線で東京大阪を往復してもお釣りがくる金額ですからね。

 

個人的に、今や新型コロナウィルスによる在宅時間が増えたため、改めて椅子の重要性が浮き彫りになっていると思います。

必ずしも高額でデザイン性の高い椅子が良いというわけではないため、一概には語れず非常に難しいですが、

私含め皆さん自身の身体構造にフィットした素敵な椅子に出会えるといいですね!

 

今回はここまで、次回も宜しくお願い致します。