Chair Map! ヨーテボリ 1@羽田空港国内線ターミナル2階フードコート
新年あけましておめでとうございます。
Chair Map作成を始めてちょうど1年が経ちました。
2020年は新型コロナにより在宅ワークが増えたことで、
椅子の重要性がますます注目された1年だったと思います。
私が発信するこの椅子トリビアが少しでも何かの役に立てば良いなと思い、
本年も細々更新していきたいと思います。
さて、本記事でもChair Mapなるものを作成しましたので、是非見て下さい!
「何それ?」って方は是非下記の記事もご覧下さい!
今回Chair Mapに載せたいのは、
ヨーテボリ 1
という椅子です。
作者はエリック・グンナール・アスプルンドというスウェーデンの建築家です。
アスプルンドの手掛ける「森の墓地」「ストックホルム市立図書館」はかなり傑作なので、
興味のある方は是非検索してみて下さい。
一般的に知名度は低い方ですが、以前紹介したセブンチェアの作者アルネ・ヤコブセンにも影響を与えており、
北欧建築界の立役者の一人であったことは間違いないでしょう。
ちなみに、ヤコブセンに関してはこちら↓
なお、ヨーテボリとはスウェーデンにある街の名前で、
「ゴート族(古代ゲルマン系民族)の街」という意味だそうです。
今回紹介するこの椅子は、その市街地にある「ヨーテボリ裁判所」のためにデザインされた椅子となります。
特徴的なのが全体的に緩やかなデザインで、
背もたれのカーブの笠木部分に革を巻いている点だと思います。
また、「貫」と呼ばれる水平方向の力に対抗する部材を座面直下に持ってくることで、
あまり目立たないようにし、よりシンプルな印象に仕上げているのがこの椅子のカッコいいポイントです。
今回この椅子を見つけたのは、前回記事同様、羽田空港第2ターミナルビルです。
ここのANA系搭乗口2階のフードコートは名作椅子の宝庫なので、
私的には記事ネタに困らないため大変助かっております。
※皆さんもお立ち寄りの際は是非色々と観察してみて下さい。
羽田空港第2ターミナルビル
正直、前回のSチェアみたいなアイコニックな椅子ではなく、
かなり地味なフォルムなためそのままスルーしちゃいそうですが、
お立ち寄りの際はよーく目を凝らしてみて下さい。
上図のように、フードコート内でスウェーデンの森の如くひっそりと佇んでいますが、
他所では中々お目にかかれないため、見かけたら座ってみることをお薦めします。
以下個人的な座り心地の感想です。
座面が程よい低反発のため、お尻の肉が薄い私的にはありがたいことです。
また、見た目に反して背中部分の笠木には意外ともたれやすかったです。
私の座高的にも合っていたため、長時間座っても疲れないかも?と思いましたが、
15分程度しか座っていないため、もっと体験したいと思った次第です。
さて、気になるこの椅子の出所ですが、
このChair Map!でも度々登場するイタリアの高級家具メーカー
Cassina (カッシーナ)
から販売されておりまして、
お値段なんと220,000円でした、、、
以下カッシーナの公式サイトです↓
https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/ggoteborg1/
せめて見た目そっくりなジェネリックとして手に入らないかと思い色々調べましたが、、
残念ながらリプロダクト品は存在しないようです。
正規品もベラボーに高く、リプロダクトも存在しないということからも、
この椅子が中々お目にかかれない所以だと思います。
以上、本日はここまでです!
重ねてになりますが、本年も細々更新していきますので、
どうぞ今年も宜しくお願い致します。
それでは!
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