Chair Map! レッド&ブルー@美野商事本社ビル

Chair Map, インテリア, 家具, 建築

こんにちは、

本記事でもChair Mapなるものを作成しましたので、是非見て下さい!

「何それ?」って方は是非下記の記事もご覧下さい!

Chair Map! エピローグ

 

今回Chair Mapに載せたいのは、

レッド&ブルー

という椅子です。

 

 

 

 

この一見座りにくそうかつ特徴的な色使いの椅子の生みの親は、

オランダ人建築家のへーリット・トーマス・リートフェルトと言います。

 

この方は建築界では有名で、オランダのユトレヒトにあるシュローダー邸は彼の設計であり、

世界遺産にも登録さている傑作でもあります。オランダに行った際は是非見てみて欲しいです。

 

そして、リートフェルトと言えば語るに外せないのが、デ・ステイルです。

1917年にピエト・モンドリアンテオ・ファン・ドゥースブルフ等によって創刊された雑誌の名称および、

そのグループによって巻き起こされた芸術運動のことを指します。

 

簡単に言うと、水平垂直線・無彩色・原色(赤青黄)といった要素だけで表現する当時としては新しい手法です。

高級ブランドのイブ・サン=ローランが発表したモンドリアン・ドレス経由で、多分見たことあるんではないでしょうか。

 

(イブ・サン=ローランドレス https://images.app.goo.gl/89nu48JL4kan1gZH6)

 

椅子の話に戻りますと、まさにレッド&ブルーはこのデ・ステイルを体現したものになります。

(この椅子を発表した翌年にリートフェルトもデ・ステイルの一員になってます。)

余談ですが、先に述べたシュローダー邸も同様にデ・ステイルの考え方が反映されており、

とても1924年の建物とは思えない斬新な建物なので、オランダに行けないにしても調べる価値はありです。

 

レッド&ブルーはかなり計算されて作られており、1インチ四方の方眼紙にこの椅子の設計図を書いてみると、

見事に対角線におさまり、構成要素はすべて1インチの整数倍でできているのがよくわかります。

しかも、リートフェルトは家具職人でもあるので、単なる観賞用の椅子とならないよう座り心地も考えて製作しております。

平面的に交差する個所がなくパーツはそれぞれ独立し、機能性・強度・デザインを共存させた逸品です。

 

 

今回、このレッド&ブルーを紹介するからには実物を見つけたということになるのですが、

なんと京都の西洞院夷川にある美濃商事本社ビルのエントランスに置いてありました。

 

 

この会社どうやらスクリーン印刷の総合メーカーだそうで、

東京にも支社があるかなり手広くやってる企業みたいです。

 

何故ここにレッド&ブルーがあることを知ったかと言いますと、

実は、私、学生時代は妻(当時は彼女)が京都に住んでいたため居候しておりまして、

暇さえあれば周辺を一人でブラブラし、木陰で読書するという自称・高等遊民をしておりました。

すると、ある日偶然にも近くのビルのガラス越しでこの椅子を見つけた、というわけです。

 

当時、情報系の道から建築系の道に切り替えたばかりで、椅子に関しても興味を持ち学び始めた頃でもあり、

見つけた時はとても嬉しかったのを覚えています。

本当はビルに入って座りたかったのですが、、、

流石にまずいと思い、ガラスにへばりついて観察するだけに留めておきました。

(こんの場所の椅子を取り上げて紹介してるの世界で僕だけちゃうかと思ってます。)

まあ、いつか国内のパブリックスペースで今回の椅子を発見したら、また改めて紹介したいと思います。

 

最後に、本椅子はイタリアの家具メーカー・カッシーナからでており、

相変わらずかなりの高額商品です。一脚50万近くします。

 

ではリプロダクトは?というと、、、

 

レッド&ブルーチェア【イタリア製】 新生活 気持ち切替スイッチ インテリアコーディネート

価格:132,000円
(2020/5/7 15:10時点)
感想(0件)

それでも1脚10万越えのかなり高額な商品となります。

、、、正直、構成部材的に「DIYで作れるんちゃう?」と思って調べたら、

https://kinoshitashota.com/top/archives/1217

いました。笑

製作費的に2~3万円だと思われ、こっちの方が安上がりだし面白そうなので、個人的にもいつか真似して作ってみたいです。

 

さて、今回はここまでです。

初めて東京以外の場所を取り上げましたが、他にも色々な場所の椅子を紹介したいと思います。

どうぞ次回も宜しくお願い致します。

それでは。